私は2012 年に自宅近所の産婦人科で息子を出産しました。
助産院の存在と役割をちゃんと知ったのは、その4 年後。知れば知るほど「助産院を利用すればよかった!」と思いました。
女性にとって妊娠出産は、からだにとってもこころにとっても一大イベントです。
私は産前産後ほんの些細なことでも心配になり、よくネットで検索していました。中でも参考にしたのは経験談。ネット上には、まだ見ぬ不安さえもあちこちへ転がっていました。
様々な情報を取得することは大切です。
私が何故それを大切だと思うかは、『“正しい知識”のベースを自分の中に作ることでその後入ってくる情報を振り分ける能力を持て
るようになる』からだと考えています。
そんな考えでネット上を彷徨っていた私は、ある日気づきました。
私が探していた“正しい知識”は、そもそも無かったこと!
妊娠・出産・産後のこと・子育てのことは全て、
人によって違って当たり前!赤ちゃんによって違って当たり前!の世界だったのです。
おっぱいがでるのは当たり前じゃない。
赤ちゃんがすやすや眠るのは当たり前じゃない。
成⾧曲線だって、ただの平均値です。
こんなに正解が無いものだと気づくまで私は、ついつい正解を求めてしまっていました。そしてたまにそれで苦しくもなりました。
ネットの情報を拾っただけでは、情報を振り分ける能力を持つためのベース=自分の中の『核』となる考え方を持つことはできない!
子育ての『核』は自分で試行錯誤しながらコツコツとつくっていくしかないものでした。
―――助産院は“経験談の宝庫”です。
私が出産した産婦人科は産後の些細なことまではサポートしてもらいづらかったですが、助産院は個別サポートが手厚いことから家族と赤ちゃんの一番の応援団になってくれる存在なんだろうなと思っています。
たくさんの家族とお母さんと赤ちゃんを見てきた経験則からもらえるアドバイスはきっと、これからの⾧い子育てを楽しく過ごすための『核』をつくるサポートにもなるのではないでしょうか。
単に、応援団(しかもプロ)が側にいてくれるってだけでもかなり心強い!
もちろん、核をつくっていくのはお母さん自身なので、考え方が合わなければ相談先を変えてしまえばいいと思います。それでいいのです。
私は自分自身の核が出来るまではとても時間がかかってしまいましたが、出来てからはとても楽しく子育てやっていけているなと思っています。思考が詰まるときもありますが、その時こそ更新していける気がして、チャンス!と捉えるようにしています。笑
そしてこれからも大切な核を磨き続けるために、どんな情報も突っぱねないようにして取得していきたいです。